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「何あの子!!槐ちゃんが見てたの知ってて!」
その後教室に戻った水有杷は大荒れだった。
他のクラスメートもここまで荒れる水有杷は初めてなのか、迂闊に手を出せないでいる。
「水有杷さん、もう良いですから。」
槐もそれとなく落ち着かせるが、火に油。
「槐ちゃん!そんな悠長なこと言わないでっ!」
水有杷は大激怒で槐を叱り飛ばす。
「ハ、ハイ‥‥すみません。」
大人しく槐も謝った。
「槐ちゃん‥あの子のこと知ってる?」
「?‥‥いいえ、存じ上げませんが?」
「あの子‥‥‥雪月くんのことが好きだって、結構有名なのよ。」
‥‥!!!
もしかしたらこの時には既に、
頭の中で危機を知らせる警鐘が
鳴り響いていたのかもしれない。
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