92人が本棚に入れています
本棚に追加
さて、次郎と私の出会いについて少し説明しよう。
こいつと出会ったのは家の近くの川だった。
当時の私(13歳)は『霊媒体質?!依坐!?なんですかソレ!』っていうくらい自分の体質について全く理解していなかった。
そんな頃に私は川で偶然、三次郎と出会った。
まあ、当時私にくっついてくる霊は珍しくなかったし大抵は煉が追い払ってくれた。その時の詳しい話は追々話そうと思う。
こいつはその日から私につきまとうようになった。
悪い霊って事も考えられるから、霊の善し悪しを見極められる※審神(さにわ)である幼なじみで同級生の煉(れん)に毎度の如く三次郎を判定してもらった所。
※審神者とは昔、霊媒に神を降ろした際に、本当に善良な神であるのかを判断した者の事をそう呼んだ。
『変態だが、対して悪い霊でもないし。ほっとけば?』
って半ば突き放された感じはあるが、大丈夫だと言われたので放っておく事にしたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!