始まり

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一人、凄い綺麗な女性とすれ違った。 いかにもキャリアウーマンという感じ。 そこですかさず三次郎が反応する。 『あの胸………!!Dはありますね!僕好みだ。』 なんか、江戸時代の武士がアルファベットを使ってやがるよ。 しかも胸のサイズまで見ただけで分かるって一体……。 本来なら無視を決め込むべきだが、私は呆れつつも聞いてみる事にした。 聞くと言っても端から見たら独り言を言う変人になってしまうから心の中で。 私的な用語ではそれを脳内会話と呼んでいる。 通常、霊に生きてる人の思考回路は筒抜けだ。 (お前なぁ……。どうやったらサイズとか分かる訳?) 『そんなの経験に決まってるじゃないですか』 爽やかに笑顔で言う言葉じゃないと思った。
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