92人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぇーん、瑠華~。エロ次……三次郎が恐いよ~。」
わざとらしく泣く素振りを見せる煉。
そういえばこの二人も私の知らぬ間にいつの間にか仲良くなっていた。
煉と私は幼なじみだから校内では度々一緒にいるし、学校が終われば良く二人で帰ったりするから私につきまとう次郎も自然に仲良くなったのだろう。
次郎と出会ってからは良く三人でつるんでいた。
普通の人から見れば二人だけどね。
大体は、煉が三次郎にちょっかいをだして三次郎が怒りだすと手を引くっていうパターン。
軽く喧嘩をしてるように見えるが、男の友情ってこんなものなんだろうと思う。
二人が真剣に喧嘩をするのは見た事がない。
まあ、例え喧嘩をしても勝つのはきっと煉だろうけど。
「でも今日も朝から相変わらずの変態っぷりだったよ。次郎は。」
「やっぱなぁ、エロ次郎だもんな。」
『何を言うんです!僕が変態なら世の中の男性は皆変態になってしまいますよ。勿論煉もね。』
「男の俺から見てもお前は変態だよ。」
「もうこの馬鹿ほっとこうよ。周りに変態霊と会話してるなんてバレたらマズイしね。」
「そうだな。これ以上馬鹿うつりたくないもんな。」
私と煉はうんうんと頷き合う。
『あのー、僕も一応傷つくんですけど?』
次郎がしょんぼり気味にぼやいた。
最初のコメントを投稿しよう!