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「それですよぉバー警部ふぉぉぉ・・・!!怪盗トランプの予告トランプですよぉぉおお」
私の、さっきまで焼肉してて突然の事件に携帯が鳴ってでもバイブだったからかなりビクッてなってそんでコボして全く拭いていない黄金のタレまみれの左手でにぎにぎされながら、喘ぐタダノ巡査。うるさいな。
しかし妙である。
確かに怪盗トランプは予告時と完了時に、それぞれ一枚ずつカードを残す。
だが、今回のカードはいつもの「ババ」ではなく、「11の次」が残されている。
またヤツは盗みの際、誘拐・暴行・マインドコントロール・爆破・ジャック・冷凍・地震・電撃・放火・オヤジ・落下・監禁・拉致・ジャンケン等はやっても決して殺人だけはしなかったのだ。
この事からも、今回の殺人は万引きとは別件じゃねーの?どーなの?と、捜査本部は警告してきている。
「つまりこのカードはダイイング・メッセージなんだよ」
「……」
あれっ?
私はコイツ(巡査)に言ったつもりだったが、なんだ既に気絶してるじゃないか。
とんだ赤っ恥だ。
私は顔を火照らしながら、予め集めておいた容疑者達に上目遣いで会釈を交わすのだった。。。。
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