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あたしはその言葉を泣く泣く飲み込み、お母さんの後ろ姿をじとりと睨み付けた。
……うぅ、今度絶対にケーキ買って貰うんだからねっっ!!
そんなあたしの様子に気付いたのか、麗サンはあたしに小さく手招きした。
長い綺麗な指がヒラヒラと空を踊る。
そんな姿でさえ絵になるんだから羨ましいと思いつつ、あたしは麗サンの座るソファーに近づいていった。
麗サンの手には、あたしが楽しみに取って置いたケーキが乗ったお皿があって。
「……欲しいんだろう?」
麗サンは、ケーキ顔負けな甘い微笑みを一つ浮かべた。
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