年齢詐称!?麗君と御対面☆

6/21
前へ
/204ページ
次へ
あたしはその言葉を泣く泣く飲み込み、お母さんの後ろ姿をじとりと睨み付けた。 ……うぅ、今度絶対にケーキ買って貰うんだからねっっ!! そんなあたしの様子に気付いたのか、麗サンはあたしに小さく手招きした。 長い綺麗な指がヒラヒラと空を踊る。 そんな姿でさえ絵になるんだから羨ましいと思いつつ、あたしは麗サンの座るソファーに近づいていった。 麗サンの手には、あたしが楽しみに取って置いたケーキが乗ったお皿があって。 「……欲しいんだろう?」 麗サンは、ケーキ顔負けな甘い微笑みを一つ浮かべた。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1270人が本棚に入れています
本棚に追加