嵐はあたしの悲鳴と共に

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最近物騒な出来事が多いのは分かるし、それを心配してくれてるお母さんの気持ちも分からなく無い。    けど……っ 危なっかしいってなんだ!?   あたしは大学生だよ!?  もう立派な大人だよ、お・と・な!     お母さんは嬉しそうに微笑むと、あたしがまだ見ぬ誰かと同居する事になった経緯を話し出した。    「同居する子はお母さんの高校時代からの親友の子供さんなのよ。 その子がね、自分の通ってる学校が自宅から遠いらしくて困ってるって聞いたの。 そしたらその学校が翼の住むマンションのすぐ近くだって分かってね。 丁度良かったわぁ」     あたしの心情も露知らず、お母さんは更に爆弾発言をお吐きになった。     「もう業者さんには翼の分と麗君の分をマンションに運んで貰ってるからね」
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