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要平と出会ったのは、 六年前の、雪が綺麗な夜だった。 不器用ながらも、精一杯、愛し合った私達……。 一生二人で歩んで行こう。そう誓った。 でも、神は私達を裏切った。 一ヶ月前の今日。私達の、二回目の結婚記念日に…。 飲酒運転のトラックだったらしい。 私は…死んじゃったから…その時の様子はよく知らない…知りたくない。 彼は、全治三か月の重傷を負ったけど、命に関わるモノは無かったらしい。 事故後……彼は毎日此処、私の墓と、あそこ…事故現場に行っている。 …まるで機械のように…毎日、毎日。ただひたすらに。 命に関わるものは無いけれど、決して軽くない怪我なのに…起き上がっては、歩いて…歩き続けて…。 たまらなくなる。 胸が…痛くて…詰まって…泣きそうになる。 「大丈夫だよ。私は元気だから。もう痛くないから…。」 そう伝えられれば…って、いつも考える。 でも……無理。 もう、生きている人と干渉することは『許されない』から。 .
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