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話しかけては消えてゆく言の葉を、恨めしく思う。 彼と私を分け隔てているのだから…。 「ね…ぇ…要平ぇ…私…ずっと、此処に居るのよ?…どうして…見えナいノ?…どうして……聞こエなイの?」 死んだ私には、生きている人には有る「言霊」が無い。 だから、生きている人と干渉できない。 なのに、何故…『許されない』事が有るのか? それは…方法が有るからだ。 その方法とは、力有る者…所謂、能力者に、話しかける…コト。 能力者は、言霊の無い言葉を聞く事が出来るから…。
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