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「わたっ…わ…たし…ここ…ここに居るっ……。」 滴り落ちる雨が、頬を濡らし、髪を湿らせる。 要平は濡れるのにも気付かずに、相も変わらず虚ろな瞳で灰白の空を見る。 私は…見えていない。 …既に、この世に居ない筈…なのだから。 .
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