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あわてて水晶に手を出した俺に自称悪魔はにんまり笑う。
「こいつの望みは叶えてやったのだから俺の物になった…ちゃんとおまえらが契約した通りだろ?」
悪魔の言う通りだったがいまさら悪魔を酔った勢いで召喚してしまったとは思いたくなかった。
「さぁ、今度はおまえの番だ。なにを叶えてやろうか?富か女か?」
俺みたいな若造の望みなどなんてことはないという顔みてたら口から言葉がもれて出ていた
「おまえが本物の悪魔ならばできないことはなく叶えるまでは帰れないんだよな?」いったん口を閉じて悪魔をみることで確認する…ここが肝心なんだ。
「…そうだ。」少しいぶかしむように肯定を聞いた。
「…よし!じゃあ願いを叶えてくれ」
悪魔は一瞬にして悪魔らしいまがまがしさでうなずく
「言ってみろ。」
俺は悪魔の得意げな笑顔をみながら言ってやった「俺と友人になれ悪魔」
…一瞬悪魔はあっけにとられた。
「…な、なんだと?」
かなり動揺したらしい。「一度言ってみたかったんだよ悪魔に」そうホラーをみるたびに願いが純粋な物だったらどうするのかやってみたかったのだ。だから酔った勢いで魔術書をつかったんだった。
「叶えてくれるんだよな?」
悪魔はしばし混乱したらしかったが…ためいきをついた。「それがおまえの願いなら叶えねばなるまい」
…これが俺ことJと悪魔ことクロス(俺が名付けた)の出会いだった。
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