2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
地球は明日にでも崩壊する。なんて言われたら、まずどんな行動を取るだろうか。
いや、そんな馬鹿げたこと起こる筈は無い。そんなのわかってる。
だが本当に崩壊するとしたら?
この世界が無くなってしまうとしたら?
俺は、嫌だね。
だからこそ、俺はその崩壊を止めようとするだろう。
正義の味方になりたいわけじゃない。名誉とかにも興味は無い。俺は守りたいのさ、この世界を。ただ純粋に。
いよいよ俺も海斗みたいにバカになってしまったのかと思いつつ、教室に足を踏み入れた。
「おはよ」
教室に入り、早速声をかけてきてくれたのは黒原舞衣。昔からの親友の一人だ。
「おはよう」
軽く手を上げて挨拶を返すと、俺は教室中を見回した。
何も変わっていない。いつも通りすぎていい加減飽きてしまった光景だ。
「何か面白いことでも考えてる?」
そう言いながら、舞衣は顔を覗き込んでくる。こいつはなんでいつもいつもピンポイントなんだ。
「別に面白くもなんともない。今日は早く着いたなってだけさ」
舞衣や海斗にとっては、俺がこんなバカな事を考えているという時点で面白いだろうが、知られるわけにはいかない。
知られればバカにされるのがオチだしな。
最初のコメントを投稿しよう!