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グーだ!
「ええっ、ジャンケン強すぎ!」
「お前が弱すぎなんだよっ。」
「ラストッ一回っ、もっかい。なっ。」
「ダメダメ。もう三回連続で勝ってるんだぜ。プリンは俺の物や。」
「ケチ。」
「……ルール決めたのお前じゃん。おばちゃん、プリン一個ちょうだい。」
「はい、ありがとう。110円ね。」
長い戦いが終わった。……疲れた。最後の一個にこんなに熱くなれるなんて人間は面白いね。
「半分っ、くれっ。」
「ジャンケンした意味ねぇじゃん。俺がおごったことになるだろっ。」
「ケチ。ケチ。ケチ。」
こういう時間を過ごしていると、自分はただの大学生だと実感する。
ま、俺は少し違うけど。俺の直感は100%ぐらい当たる。
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