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「魁はんゆうたら五十嵐はんのご子息はんやな。あのえらい綺麗な顔した」
「まよ代さんねぇはん!そうどす。その魁はんどす。最近のお座敷はみーんなおじ様ばっかりやさかい。若い方2人ゆうのはえらい緊張しますぅ」
「うちも魁はんほどのイケメンはんと2人やったらえらい緊張するわぁ…。鈴ちゃんかてそうえ?」
まさ代が鈴華の前に座る。
「あっうん!そうだね…」
新聞紙をぎゅっと握りしめ鈴華は目を泳がせながら答える。
今ちゃんと笑えてるだろうか?
そんな思いが鈴華の頭をよぎる。
どうにかしてこの動揺を抑えないと。
ホントに千代はこれから魁さんと逢うのだろうか?
そんなの嫌だ…。
何よりそんな話聞いてない。
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