第一話†佐倉 唯間†:東京某所 1月9日 PM 07:04
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戸締まりもままならないまま、急いで家をでて病院に向かう。 まともに働かない思考では、タクシーに乗るという考えは少しも頭に浮かばないで、走って駅まで行き、電車に乗り込む。 それから病院に着くまでの記憶はほとんどない。 ただ頭の中では、家族を全て失ってしまうかもしれないという、不安がずっと離れなかった。
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