第一話†佐倉 唯間†:東京某所 1月9日 PM 07:04

9/10
前へ
/21ページ
次へ
戸締まりもままならないまま、急いで家をでて病院に向かう。 まともに働かない思考では、タクシーに乗るという考えは少しも頭に浮かばないで、走って駅まで行き、電車に乗り込む。 それから病院に着くまでの記憶はほとんどない。 ただ頭の中では、家族を全て失ってしまうかもしれないという、不安がずっと離れなかった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加