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それは、去年の誕生日だった
「なぁ、ヒューズ」
祝いに部屋を訪れたヒューズが持ち込んだ酒を空け、ケーキを食べたテーブルの上は酷い惨状だ
ある程度騒ぎ終わり、ソファーに隣あって座りながら暗黙の促しに私は言葉を続ける
「忘れて行くものが人の常だ。その時いくらつらくとも幸せであろうとも」
ゆっくりと視線を上げて見つめると、その瞳はしっかりと私を見ていた
その事に酷く安心する
「いつか忘れるのだろうか、私も」
「恐がりだな、本当」
抱き寄せて頭を撫でる手は暖かい
優しい声
当たり前に訴えるより先に得られる安心
「…溺れそうだ」
そんな記憶が、今も有る。だが生きる為に必要不可欠なその温もりはもう手には入らない
私はまだ夢の中で溺れたままーー
最近Plastic treeが異常ブームです
昔から聴いてましたがJanne Da Arcを押し退けエンドレスで流れてます。原因は偶々見た金田一の再放送だったのですがね
↑はそんなネタ
ロイはヒューズの側に眠ったまま今年の誕生日を祝って居ります
ロイ HAPPY BIRTHDAY
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