反 時計 廻り
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手首から滴り落ちる鮮血を一舐めして、吸血鬼は漆黒のコートを手に取った。血が欲しくなった、我慢できない。血を飲まないのはストレスだ。肉体が痙攣(けいれん)する。 狂おしくも、理性という首輪は吸血鬼を縛り付けている。もしこれが外れてしまえば吸血鬼は吸血鬼ではなくなってしまう。――ただの人喰いである。 愚劣な食物連鎖に組み込まれるつもりはない。 夜の始まりと同時に、吸血鬼は暗闇に交じる。
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