十四の夜

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母は病気が進行しつつも入退院を繰り返していた。 家にいるときはいつも炊事洗濯をし、いつも笑ってた。 そんなある日、学校を寝坊寸前に起きた俺は朝ご飯を勧める母に「ふざけんなババァ!!そんな飯食ってる暇ねぇよ!もっと早くおこせよ!!」と言った。 その時母は涙を流しながら「わたしはどうしたらいいのよ!!」と怒鳴った。 この時、生まれて初めて母親の涙をみた。 罪悪感は感じていたがその頃は気にも止めず普通に生活していた。 それから月日は過ぎ10月頃、また母は入院していた。      12月になり、病院から話があると家族みんなが呼ばれた。 その時母はあともっても三ヶ月だろうと説明があった。家族をしりめに俺はまた治るだろ?とおもっていた。その時は。
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