第2章「席替え」

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葵「な~、ユキ教室戻らへんの?鐘鳴るでな~」 『うちサボる』 葵「そんな、ユキ1人して行けるわけ無いやんか・・」 ‐ポツ、ポツ‐ なんでやねんな、 何で、今このタイミングで雨が降るねん。 おかしいやろ! 神様頭おかしいやろ!あぁ~?!(怒) 空向かってそう叫んでみたい気分だったけど… アホらしくてやめた。 しゃあなしに戻る… 『戻ろ…』 葵「うん!それがええよっ!サボりはあかん!」 よう言うわ。 お前は、マー坊が居るからやろ? 好きな人が隣りやったら、そら一緒に居たいわな? 明らかに嬉しそうな顔の葵を見て、 なんか余計に腹が立った。 いつまでたっても あいつの顔と言葉がイライラをおさまらせてはくれなかった 憂鬱気分の(プラス微妙に濡れた制服で、)重い足取りで階段降りるうちと、 ルンルン♪気分で、廊下を先走る葵。 『はあ・・・』 今日初めての溜め息は、今までの中でも 一番重かった。
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