第3章「一ノ瀬柚」

2/7
50人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
一ノ瀬柚。 中学校ニ年男子。 “ゆず”って名前のせえで、よく女に間違えられた。 どこを見たら女やっちゅうねん…しばくぞ。 最近席替えをした。 やっと一番前の席から解放されんねや… それやったら何処でもええわ。 そしたら一番いい席になった… あんまり目立たない場所。 最高やん! でも目の前には クラス一、いや学年一うるさい男マコト 最悪や… マコトは俺に向かって「ゆうちん、よろしくな~」やと 誰に向かってもの言うてんねん、こいつ まあ、マコトは幼稚園からのツレやし。 “ゆうちん”言うのなんてこいつぐらいや 「ゆうちん、よろしくね!」 誰やねん、お前 明らかに嫌いなタイプ。いかにもギャルみたいな、煩そうな女。 適当に相槌をうった。 そいつの名前は葵。 隣りの女がユキって名前やった。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!