第3章「一ノ瀬柚」

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何でこいつと居るんやろ…常々に思う事やねんけど。 こいつが女やったら ありえへんな。 “もーん”とか 遣う奴。 本間引く…。 こんなの言う奴に限ってブスが多いねん 痛い世の中やわ。 マコト「ちょ~待ってや。本間は帰る気なんやろ?」 柚「せやったら、なんやねん」 マコト「一緒帰ろうや」 柚「いちいち聞くな」 マコト「は~い♪」 携帯を開いて、 新着メールに一言返信して閉じる。 “今から来てええ?” すぐに返事が来た。 ~♪ マコト「かなさん?」 柚「………」 返事の内容は “雨降ってるけど?迎えに来る?” 雨… 降ってるんや… “おん。” それだけ打って 教室を後にした。 後ろからひょこひょこマコトが付いてくる。 マコト「ゆうちん~待ってよ~」 そう言うこいつを 無視して足早に進んだ。 早よ 会いたいし… そんな気持ちしか無かった。
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