第3章「一ノ瀬柚」

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うわ、めっちゃ甘そう…汗 甘いもん苦手な俺にとっては信じられへん物体やった。 それを手にとるマコト。 まさか… ソレ買うんか? マコト「かなしゃん…コレもいい?」 何が“かなしゃん”やねん。しばくぞ猿。 加奈「うん、いーよー!一緒に食べよ」 甘党のマコトとかな。そんな2人は俺の敵であって、そんなささいな事でも やっぱりムカつく。 何で甘党やねん… 加奈「柚君も食べる?」 柚「や、甘いのんは…ちょっと」 加奈「知ってる(笑)聞いてみただけ~」 意地悪そうな顔して笑う加奈。 全然意地悪ちゃうけどな 逆にそんなんがええんやって。あほ 一ノ瀬加奈。 義理の姉19歳。 年齢的に考えて 俺が14歳で加奈が19歳 年の差5つ。 数字にして見れば 全然どうって事無い。 けど、 「姉」と「弟」 「中学生」と「社会人」 それだけで大きな差がある。 世間一般で観る 俺の気持ちなんて 非常識以外のなんでもないないねん。 加奈「柚君~行くよ~」 それでも 好きなんやけど。
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