第4章「やきもち」

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葵「ユキ、次の時間ちょっとサボらへん?」 『お、珍しいな~。葵がサボろうとか!うちサボる気やったし、別にええよ』 葵「ほな、屋上でな」 『分かった…』 席替えしてから 1回もサボりとか無かったのに。 葵がサボろうなんて…なんかあるんやろ。 雰囲気違ったしな あ~なんか面倒臭い事言われるんかな… なんとなくそう思ったのは、 別に一緒に屋上に向かえばええのに それだけ言うとどっかに行ってしまったから。 なんか呼び出しされとるみたいで、いい気はせん。 友達……やのにな。 チャイムがなる前に 屋上への階段を登る。 まだ葵はきてないみたいやった。 今日の天気はくもり。雨降りそうで降らない… なんかモヤモヤ そんな感じやな。 ‐ギィーッ‐ 屋上の重たい扉が開く音に目線を向けると 葵が居た。 こっちを見ようとはしないで、 うつ向いたままこっちに来る。 『どしたん?』 葵「あんな…、ちょっとユキに話あるねん」 いつもとは違う口調で話し出した。 だいたい予想はついとるけどな… 『なんやねん…、』 葵「うちな…、」 葵「うちな、好きな人居るねん」 『うん』 葵「それ、マコトの事やねん」 分かるよ。 葵「それでな、ユキとマー坊が喋るとな、こう胸がチクチクするねん…」 知らんよ、そんなん 葵「だから、あんまり喋らないでほしいねん…」 『………。』
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