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葵「ユキ、次の時間ちょっとサボらへん?」
『お、珍しいな~。葵がサボろうとか!うちサボる気やったし、別にええよ』
葵「ほな、屋上でな」
『分かった…』
席替えしてから
1回もサボりとか無かったのに。
葵がサボろうなんて…なんかあるんやろ。
雰囲気違ったしな
あ~なんか面倒臭い事言われるんかな…
なんとなくそう思ったのは、
別に一緒に屋上に向かえばええのに
それだけ言うとどっかに行ってしまったから。
なんか呼び出しされとるみたいで、いい気はせん。
友達……やのにな。
チャイムがなる前に
屋上への階段を登る。
まだ葵はきてないみたいやった。
今日の天気はくもり。雨降りそうで降らない…
なんかモヤモヤ
そんな感じやな。
‐ギィーッ‐
屋上の重たい扉が開く音に目線を向けると
葵が居た。
こっちを見ようとはしないで、
うつ向いたままこっちに来る。
『どしたん?』
葵「あんな…、ちょっとユキに話あるねん」
いつもとは違う口調で話し出した。
だいたい予想はついとるけどな…
『なんやねん…、』
葵「うちな…、」
葵「うちな、好きな人居るねん」
『うん』
葵「それ、マコトの事やねん」
分かるよ。
葵「それでな、ユキとマー坊が喋るとな、こう胸がチクチクするねん…」
知らんよ、そんなん
葵「だから、あんまり喋らないでほしいねん…」
『………。』
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