第4章「やきもち」

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葵「やないと… ユキの事嫌いになりそうや」 『は?』 葵「見ててムカつくねん…イライラするねん。」 何、ソレ・・ 葵「ごめん。じゃ…!」 『ちょっ…!』 それだけ言うと 走って階段を降りて行った。 葵がマー坊を好きな事は分かっていたし。 多分、やきもち妬いてるねんな~て言うのも分かってた。 けど… 面と向かって “ムカつく”“イライラする”“嫌い”とか。 言われて 初めて傷つくよな… やって、 葵は中学校入って ずっと一緒に居って 一番仲良しで… 喧嘩なんかした事なくて…。 ‐ポタッ‐ ああ… 雨が降ってきたんや。 そう思った。 それやのに 周りは全然濡れてなくて… 自分が涙を流してるんだ…そう気付いた。 予想以上にショックを受けた。 想像してたよりも 言われて耳にして入ってきた言葉の方が、遥かにキツかった。 『っ……ッ…うッ…』 ただただ 悲しくて。 泣く行動しか思いつかなかった。 立って泣くのが いっぱいいっぱいで 足がガクガクした。
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