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葵「やないと…
ユキの事嫌いになりそうや」
『は?』
葵「見ててムカつくねん…イライラするねん。」
何、ソレ・・
葵「ごめん。じゃ…!」
『ちょっ…!』
それだけ言うと
走って階段を降りて行った。
葵がマー坊を好きな事は分かっていたし。
多分、やきもち妬いてるねんな~て言うのも分かってた。
けど…
面と向かって
“ムカつく”“イライラする”“嫌い”とか。
言われて
初めて傷つくよな…
やって、
葵は中学校入って
ずっと一緒に居って
一番仲良しで…
喧嘩なんかした事なくて…。
‐ポタッ‐
ああ…
雨が降ってきたんや。
そう思った。
それやのに
周りは全然濡れてなくて…
自分が涙を流してるんだ…そう気付いた。
予想以上にショックを受けた。
想像してたよりも
言われて耳にして入ってきた言葉の方が、遥かにキツかった。
『っ……ッ…うッ…』
ただただ
悲しくて。
泣く行動しか思いつかなかった。
立って泣くのが
いっぱいいっぱいで
足がガクガクした。
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