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暗い水面に舞い踊るように
降りて来た一枚の羽根
ゆらりゆらりと揺れて
静かに水面に舞い落ちる
水面には幾つかの波紋が
外へ外へと広がっていく
そこへ一筋の透き通った光
羽根を照らす為に降りた
この暗い世界には眩い光
手を伸ばしても届かぬ光
触れたくても触れられない
…まるで心の中…
光へ出たくても出れない
一度闇に染まった心は
光へ戻る事を許されない
光が消えぬよう願っても
どんなに足掻こうとも
羽根に宛られた光は
次第に消え
…また…
漆黒の闇へと化する
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