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「元々何もしてねーだろ!」
「ウソよ!!確かにあの雪の降った夜、私達は愛し合ったじゃない!?」
「あ゛ー!!お前1回脳神経外科行けや!」
「そして、あなたは言ったわ……ゆうこ…愛して…うぉっ!!」
見事な妄想癖を披露した萩野に、うちは近くにあったバレーボールを投げつけた。
「チッ……!避けやがったか」
「いきなり何すんだ!顔に傷が付いたら、お嫁に行けないじゃない!?」
「安心しなよ。萩野の故郷のこりん星に帰ったら、こりんフラッシュで治してくれるさ……」
「超棒読みじゃねーか!!なんだ、こりんフラッシュって!?」
「アレ?萩野知らないの?最近流行ってんだよ?こりんフラッシュ」
「どうやるの?」
かかった……!内心黒い笑みを浮かべたうちは、萩野に指示を出した。
「両手をVの字にあげて……んで、右足を曲げて…そうそう、そのまま90度をキープして、思いっきり叫ぶんだよ?こりんフラーッシュ!!」
「わかった……私、やるよ!」
萩野は頭は良いのに、単純である意味バカだ。
この時のうちは、さぞかし悪い顔をしている事だろう。
そして、萩野は思いっきり叫んだ。
「こりんフラーッシュ!!」
………そう、グ○コのポーズで。
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