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そうだよ…うちは、男に興味無いんだ。
「そうだったね。やよいちゃんにも好きな人出来たら、私応援するよ~」
「ありがとー」
あ~……イラつくなぁ。
りえちゃんに当たる訳にもいかないし…。
悶々としていると、よく知った人物の声が聞こえてきた。
「りえちゃーん、上野ー!」
「あっ、ゆうちゃんだ」
「……萩野?」
「やっぱりそうだ!何してんの?」
「あ~?りえちゃんの恋愛相談受けてる」
「………上野、アンタ顔怖いぞ」
「んだと、コラ」
「そうだよ、ゆうちゃん。やよいちゃんの顔全然怖くないよ!」
「ははーん……上野、アンタりえちゃんに好きな人が出来たからヤキモチ妬いてんだろ?」
バキッ!!
うちは、持っていたシャーペンを折った。
………図星だよ。
「あ゛ぁ?今何つった?」
「………いえ、何でも無いです」
あ~ぁ、結構気に入ってんのに……。
直るかなコレ。
萩野のせいで、りえちゃん怖がらせちゃったじゃん……ったく。
「萩野さん…?」
「え゛っ!?……何でしょう?」
「余計な事言ったら、殺すよ?」
今のうちは、かなりイイ笑顔を浮かべていた事だろう。
萩野は涙目で怯えている。
「……やよいちゃん…怖いよ…」
「そう?うちめっちゃ笑顔じゃん」
「……目が笑ってねぇよ」
「何か言ったか?」
「いえ、何でも」
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