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そして、2年後。
うちらは3年に進級した。
1年の終わりにのんちゃんは転校してしまい、2年のクラス替えではりえちゃんともクラスが離れてしまっていたから、最後の年は一緒のクラスになりたいなぁと少し期待も込めて、クラスが書かれている掲示板を見た。
………結果。
クラスは離れてしまった。
うちは4組で、りえちゃんは5組。
隣のクラスと言えど、校舎も離れてしまったから微妙な距離だ。
「りえちゃん、またクラス離れちゃったね~」
「そうだね~。中学最後の年だから、一緒が良かったのに」
お互い残念そうな表情を浮かべながら、うちらは自分達の教室へと向かった。
「ねぇ、りえちゃん。今日も美術部に顔出す?」
「ん~今日は陸上あるから、ムリ」
「そっかぁ、掛け持ちはキツイよね~」
りえちゃんは、1年の時にうちとのんちゃんと一緒に美術部に入部したけど、2年になったら一旦美術部を辞めて陸上部に入部した。
りえちゃんは、絵が上手いし足も速い。
本当は掛け持ちは許されていなかったけど、本人の希望とりえちゃんの絵の才能に心酔していた顧問によって、学校には秘密で掛け持ちが行われていた。
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