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同じ美術部で、見た目は綺麗なモデルっぽい顔をしているのに、中身は学校で1・2を争う変人だ。
うちとは、悩み相談をしたりされたりする仲でもある。
「………なぁ、萩野ー」
「ん?何?」
「もしもさぁ~、大事な人に恋人とか好きな人が出来たりするせん?」
「それが、どーした」
「……それで、他の人に渡したくないとか思う感情って何だと思う?」
「んー………率直に言うと、その人の事が好きなんじゃね?」
「友達として?」
うちの返答に、萩野は呆れたように答えた。
「違う違う!それはlikeだろうが!私が言ってんのは………Loveだ」
「らぶ?」
「Love。そう……それは特別な感情だ…。友情とはまた違った感情。その人の事を考えると、悲しくなったり、嬉しくなったりする……。そして、その人とずっと一緒に居たいと願うようになるんだ………。それがLove!!」
「………萩野」
「何だ?」
「………キショイ!!」
「んだと、コラァ!!アンタが、聞いたからこっちは愛を込めて解説を………!」
「そーいうとこが、キショイ言うとんねん!」
「あ゛ー!!何なんだよぉ!」
「ごめんなぁ!!」
「謝んのはえぇなオイ!!」
そんな漫才のようなやり取りをしながら、うちらは担任が来るのを待った。
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