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「………いやいや。
三河の町も今や、東海一の大都市になっておりいまさら真似るべき事等御座いますまい。
しかし、この天守からの眺めは我が城ながら日本一と自負しておりましてな。
ぜひ御覧頂きたい!」
家康は俺の呼び掛けに応えて窓際に近づいた。
「…………おぉぉ!
これはまた美しい眺め。
琵琶湖は元より京の町まで一望できますなぁ。
まさしく天下の城。
天下人、信長様に相応しき城で御座いますな。」
全く、家康は世辞が大袈裟だ。
ただ、この城を誉められるのは悪い気はせんな。
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