1047人が本棚に入れています
本棚に追加
家康は安土の城を出て、光秀の案内で琵琶湖を周り京見物に出掛けた。
まずは楽しんでもらいたいものだ。
「………琉斗はおるか?」
俺は誰もいないはずの天守閣で声をかけた。
恐らくは近くで待機しているであろう“奴”に。
「…………はっ!
お近くにて控えております。」
どこからか琉斗の声が響く。
同じ部屋にいながら全く気配を感じさせないとは………。
「琉斗。家康から目を離すな。
後は予定通り進めよ。
よいな!」
「………はっ!
畏まりました。」
声と共に琉斗は姿を消した様だ。
最初のコメントを投稿しよう!