彼女販売機～もう一つの設定～

桜―別れ―

――ジリジリジリジリジリ！！

部屋の外で何かが鳴った。もの凄い大きな音をたてて…

｢な、なに！？｣

桜が慌てて起き上がる。

この音は……

間違いない火災報知器だ。

誤作動したのか？一流ホテルでは考えられない。

一応非難の準備だ。

｢桜、服着ろ！｣

自分の帯を締め直し桜に注意する。

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ…

携帯が鳴りだした。

｢もしもし｣

｢優、大丈夫か？｣

｢ヒロ大丈夫だ。何があったんだ？｣

｢まだわからねぇ。ただ非難するぞ。外で合流しよう｣

ブチッ……プープープー。

さて、部屋を出るか。