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-お前らなんか大嫌いだ!!!消えろっっ!!!みんな………消えてしまえばいいんだ!!!!!!-
昼間に言ってしまった言葉に嫌悪している青年が一人ベッドに座り込む……
『なんであんなこと………本当の気持ちじゃないのに………』
俺は………昼間ちょっとしたことで友達と喧嘩してしまった………
俺も悪かったのに………
なんてこと……
明日一番に謝ろう……
絶交なんて考えたくない………
そんなことを考えていた。
カーテンを閉めるために窓へと歩いて行ったが…閉めることはできなかった……
そのときの異様な光景に俺は動けなかったから………
『………っ』
息を飲む………
ありえない………人が………とんでる!?
それも全身すっぽりとマントに身を包んで………
フッとその人間(?)と目が合った気がした………
『!?』
随分と向こうにいるけど、マントのから唯一見える口許がニヤァと笑い、鋭い歯が垣間見える……気がした……
次の瞬間
『ぅ………わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!?』
いきなりその人間が目の前にいたからだ………
いいいいつのまにっ
窓越しとは言え、かなり恐い……
それにさっきは遠くて分からなかったけどこいつ………鎌みたいなの持ってないか……?
-コツッ-
その鎌(?)の柄で窓を軽く叩いた…
開けろと言う意味なのだろうか………?
無理………あんな奴入れたくねぇ……
ブンブンと顔を横に振る俺を見てそいつはまたニヤァと笑い鍵のしまった窓をにゅぅっと通り抜けて来てしまった………
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