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『ふっ……は………はっ………はははっ………あはははははははははははははははっ』
どうせ俺も殺される……いゃ、殺してくれ……
この気持ちをどうにかしてほしい…
皆がいなくなって……どうしてこんなに笑っていられる?
『コトダマ使い?………まだ叶ってない………俺の望みは"みんなが消えること"……まだ俺とお前がいる……さぁ殺せ………叶えてくれるんだろ?』
笑うしかできない……
涙するしかできない………
早く………殺せ………
殺してくれよ………
『アァ………ソレハデキナイヨ……ボクハ消エルケド君殺サナイ。君ハ"皆"ト言ッタ。"皆"ハ自分ヲ含メナイカラネ………』
………たった一つの光が闇へと変わった………
俺だけが………生きていないといけないのか………?
『サヨナラ………死神サン?君ノ願イ………叶エルヨ………』
コトダマ使いは自分の首を跳ねた………
首は弧を描き俺の足下へと落ちる………
-ムニュッ-
俺は……皆の死体を踏み歩く………
たった一人残された………
俺は………
『………皆の元へ行きたい………』
学校の屋上へ向かった
町が一望できるほどの高さから身を投げた………
-ドスンッ-
辺りに血が………肉片が飛び散った
俺は……皆を道ずれに死出の旅へ身を投じた………
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