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4月7日。
高校2年目が始まる。
私の名前は柴田りな。
新高2で17歳のいた~って普通の女の子。
「あ~あ、今日から学校か。」
『まあまあ、そう気を落とさないで。新しい先生も来るみたいだしさ。』
「どうせ禿げた先生よ~。」
『りなったら~。まだわかんないでしょ。』
私をあやしている友人の名前は田中ゆみ。
中学校からの親友で、私のよき理解者。
今はふたりで学校に続く、桜並木を歩いているところ。
「…暖かいね。」
『地球温暖化だもん。』
「…ぷ。ゆみったらなんか真面目なこと喋ってる~(笑)」
『うるさい!』
いつもの光景、いつものやり取り。
私の高校生活は平凡にすぎて行くと思っていた。
…あの人に出会うまでは。
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