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まぁ奴がそんなことをした暁には正座で一時間説教してやるが。
いや、しかし彼が、死の重みを知りすぎている彼がそんなことをするとは思わないが。
そう内心でぼやくと、詩音はコクンと頷いた真優の頭を撫でた。
「それよりねお姉ちゃん。お兄ちゃんと仲直りした?」
「なっ……」
口元に弧を描いて妖艶な大人っぽさも、悪戯好きな子供っぽさも伺える笑顔を浮かべる真優に詩音はその眸を細めた。
「し……しなくていいでしょ!?あ、そいえば真優、あなた私が実姉だってわかってから生意気になったでしょ……」
「フフーン!お姉ちゃんいじめがいがあるんだもん」
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