遺書

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とても辛かったです。 大好きな人とも会えず、 目指しているものにもなれず、 ただ、死を待つだけの この身体がとても 疎ましく、憎らしく 思えました。 そして私は考えました。 “どうせ死ぬのならば、 病気に殺されるのを 恐れおののきながら 待つくらいならば、いっそ この手で自分を 殺 め て し ま え 。”と。 こんな弱い私は、 最期まで皆様に 見せたくありません。 まことに勝手ですが、 1人で逝かせてもらいます。 私を勇気づけてくださった皆様、 笑顔を取り戻してくださった皆様、 ありがとうございました。 そして、 さようなら。 皆様に逢えたことを 私は誇りに思います。
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