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自室に駆け込み、扉を閉めると葵はその場に座り込んだ。
涙が溢れ、吐き気さえもよおしてきた…………
────…
葵のことが心配になり芳は何も告げずにさりげなく席を立った。
葵の部屋をノックする―――
葵はビクッと体を強張らせた
『…葵?起きてるんだろ?』
芳の優しい声―――
しかし葵は答えずに嗚咽を必死に堪えていた。
『はぁ……葵……またあとで話に来るね…』
溜め息をついた芳……
階下へと足音が遠ざかっていったのを合図に葵は剃刀で左腕を切り始めた………………………
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