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――――……‥ 芳は彼女を見送ると真っ直ぐに葵の部屋へ向かった。 ノックをしても返事がない ゆっくりとドアノブを回すと鍵が開いていた……… 『葵?入るよ……』 そう言いながら一歩、足を踏み入れた瞬間────… 芳は言葉がなくなった…… 白で統一されている葵の部屋……… しかしカーペットに点々と真っ赤な雫が滴っていた──── その雫を目で追いかけていくと 葵のベットへと辿り着く………‥ 布団も白一色なはずなのに、紅い斑点模様の布団になっている………… そこには左腕から血を滴らせた葵が横たわっていた .
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