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「小腹がすいた。なんか買って帰ろう」
シゲのひとことで、24時間営業のスーパーに行く事になった。
私がカートを押して、シゲが食材を選ぶ。
食パン、牛乳、卵、魚に野菜そして、肉。一体何を作るのか、私には全然判らない。何度も言うが、私の作る料理は人に食べらせられるレベルではないのだ。最も、自分も食べられない。──あまりに不味くて。
他にも酒の肴になるような乾き物──あぶったら美味しそうなあたりめや、わざわざ国産です!って書いた落花生やら──や甘いものを少しと……アイスクリーム、を。
「甘いの買わなくたって良いだろ」
「なんで?」
「チョコがある」
「それとコレは、違うもん」
シゲが買ってくれたチョコは高いから、少しずつ食べたい。──なんて言わないけど。
「どこが?」
「……いじわる」
──好きな人が買ってくれたものは、特別なんだよ?──なんて言ったら抱きついてきそうだから、絶対言わない。
シゲがきょとんとした顔でこちらを見て、諦めたようにレジに向かう。
会計を済ませると店を出て、帰路に着いた。
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