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「Wow・・・beautiful・・・」
ぽつりとエリックは一人呟いた。
時刻は夕方から夜と変わっており人っ子一人いない、しかもエリックの家は街から遠く離れた場所にある為ほとんど人気が無いに等しい。
ひらひらと舞い散る花弁をうっとりと見つめる、多分これで今年最期の咲き誇りだろう。明日になればこの花達は雨のせいでなくなってしまう。---ならば、せめて自分が今年最後の見納めにしとこう。
スーツが濡れるのももうおかまいなしだ、雨によって体積を増したそれを気にせずエリックはずっと見つめ続けた。
「・・・この花なんだっけ?桜・・・だっけ?」
ひらひらと舞い散り続けるそれに近づき、一片を手に取って探るかのように色々な方向から見てみた。
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