『朔の過去と正体』

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*朔side* 辛そうな顔をした、優。 俺は見てられなくなり、自分の過去を話す事に決めた。 だけど、いざ話そうと決意したところで、恐怖を取り除く事は出来ない…。 ふっ。 柄にもなく緊張してる。 手は小刻みに震えて、恐怖が一斉に脳裏をかすめる。 でも、話さなきゃ。 少しでも、優の辛さを減らすために。 「俺も同じだったから。 高校に入るまでは、俺も笑えなかったんだ――。」 俺は薄く笑うと、優の目を見て話始めた。 彼女は少し驚きながらも、俺を見て、話を聞いてくれるらしい…。
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