『朔の過去と正体』

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だけどある日、俺に話し掛けてくる奴が現れた。 そいつは笑顔を浮かべ、楽しそうに…。 その時、なんだか変な感情が胸の中で渦巻いた。 時々、チクッと痛みが走る。 だけど、彼女が笑顔で俺に近づいてくると、 甘く、酔うような気持ちになる。 暖かくて、もう離したくないと思ってしまう…。 それは、俺の 『初恋』 だった。 だけど今まで、愛される事を知らなかった俺に、 彼女を幸せに出来るのだろうか。 そんな恐怖が、身体中を這いまわった。
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