『入学』

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そう思った瞬間、 「バカだけど、バカじゃな―…っ!?」 …え;; 急に叫びだしたからなにかと思えば、そこで止めるんだ。 しかも喋らないと。 俺は止めたまま喋らない女に、少しイラつきながら話した。 「ここはアンタみたいな人間が来るところじゃないよ。 暗くなる前に帰ったら?」 その言葉に我に帰った女はまた叫びだす。 「っな、今日から私ここの生徒だもん!」 なんだって!? 俺は驚きを隠せないまま、女に問いかけた。 「アンタ…人間だよね?」 「あたりまえなんだけど; もしかして私、人間に見えない??」 ふぅ、あたりまえか。 だけどどうしようか…。 「や、別に。 俺ここの生徒だし、案内するよ。―はぁ人間がここに来るなんて。」 やばっ! つい言ったけど気づいたか? 少し盗み見すると、女は笑顔で 「ほんとぉ? ありがと、すっごく助かる♪」 そう言った。 「ふっ。 あは、やっぱ気づいてない(笑)」
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