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「さ…く、話を…聞け!!
最初…は、紅桜のもとに…いた、けど、今はち…違う!」
「…え。」
かろうじて聞こえた紗亜羅の言葉で俺は力を抑えた。
「やっと、瀬斐羅以外に出来た家族なんだ。
…裏切るわけないだろう?」
「紗亜羅…。」
―グサッ
「…っ!?;;」
―ポタッ
腕をつたいながら流れでる紅い液体、そして紗亜羅の胸に突き刺さる黒いもの…。
「さ、紗亜羅ー!!」
「うっ…ごほっ;;」
『ふんっ
他愛もない、この裏切り者が。』
大きく咳き込みながら倒れる紗亜羅のもとに俺は駆け寄った。
そして見知らぬ声の主を睨み付ける。
「…お前、誰だっ!(怒」
『私は…紅桜様に使えるもの。
あの方の命により、裏切り者の抹殺と王族の生き残りを迎えにきた。』
「王族の生き残り?…っ優か!!」
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