6565人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・・・・・・・・これで安心です。そして楊義。陛下に善政を心がけ、必ずや魏を討ち亡き先帝の偉業を見事成し遂げてくだされ。と伝えてください。」
「はい。」
泣きながらも頷く男。
彼が楊義であり、諸葛亮の補佐を長年務めた諸葛亮の片腕であった。
しかしその任も今間もなく終わらんとしていた。
再び深い溜息をもらした諸葛亮はすっと羽扇を高くかがけた。
「ご覧なさい。あの巨星が堕ちた時、私は天に還るでしょう。」
皆がその星をじっと見つめる。
そしてついに・・・・・・・・。
「あぁ!!」
すっと夜空を駆けるように諸葛亮の示した星は堕ちた。
そして皆がさっと諸葛亮に目を移す。
最初のコメントを投稿しよう!