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そんな中、美帆は私よりも人見知りせずに色んな人の所に行って愛想を振りまいている。
何となく会話をしその場をやり過ごした。
『そろそろ出よっかー!』
男の1人が言った。
会計を済ませ外に出て帰ろうと車に向かった時…。
『これからどうする~?』
『カラオケ行く~?』
話し合ってる声。
嫌な予感…。
あの…私帰りたいんですけど(汗)
少し離れたとこから亜美が走ってくる。
『由香~これからカラオケだってー。さっき行ったばっかりだけどねぇ。』
『そっかぁ。由香はそろそろ帰るよ~。美帆も眠たくなると思うし。』
『じゃあ奴らに言ってくるね!』
また走っていく亜美。
あれ?美帆は?!
さっきまで横にいたはずの美帆がいない。
キョロキョロする私の目の先にはさっきの男たちの1人と手を繋いで笑っている美帆。
――あの子パパに遊んでもらうことないから男の人と接するの嬉しいのかな…。
そう思うと少しだけ胸がチクッとした。
そんなことを考えて気付けば周りにみんな集まってた。
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