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和希は以外と素直に由香を受け入れてくれた。
ただ夜は家に居てほしいというのが和希の願いだった。
今まで余程淋しい想いをしてきたのだろう。
寝てる間仕事に行ってるのなら我慢できたのだろうが朝起きても母親がいないというのは精神的に辛かったんだと思い、由香は仕事をやめた。
由香が働かなきゃ生活ができないのなら仕方ないが、今はユウの給料でも生活していくことは出来る。
美帆は以前からユウと逢っていたから、新しい生活にもすぐに溶け込んだ。
ユウの父親は由香のことを何かと悪く言っていたが、母親が悪く言わなかったのと、何か言われるたびにユウが由香を支えてくれたから乗り越えることができた。
それから1年間、「もう嫌だ」と投げ出しそうになったことも沢山あった。
でもユウは由香の手を離すことはない。
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