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『久しぶりー☆』
そこには亜美と千子、亜美の後輩がいた。
『元気だった?なんか痩せたんじゃない?!』
亜美に聞かれてドキッとする。
亜美には今どんな生活をしているか言ってない。
お金に困る事無く10代を一緒に遊び回っていた亜美が今の借金まみれの私を知ったらどう思うだろう。
ましてや酒乱の旦那なんて…。
『少し痩せたかもねっ!子育て頑張ってるから~。これでも一応母親だよ?!』
と笑ってみせる。
ボーリングにカラオケ、美帆も楽しそうに走り回っている。
くだらない話をしながら盛り上がって久しぶりに心から笑える時間が過ぎた。
友達の勘だろうか?
何も言わずに亜美は遊んだお金を全部出してくれた。
「亜美、ありがとう…」
そっと心の中で呟いた。
店から出た時にはもう外は薄暗くなっていた。
『そろそろ解散する?』
ハンドルを握りながら私は亜美に尋ねる。
『男友達とご飯食べに行く約束してるんだよねー。軽い合コンみたいな?由香も来る?』
『いや、美帆居るしパスしとくよ~。待ち合わせ場所まで送ってってあげる!』
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