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これは偶然か‥‥?
それとも奇跡‥‥?
そんなのどっちでもいい
ただ、あの子が‥‥
いつも窓の外にいた、
あの子が、目の前にいる‥‥
「あの‥どうかしましたか?」
「えっ!!?別に大丈夫‥」
‥‥ボケてた
そんな場合じゃないのに
「そうですか‥良かった‥」
「‥僕に何の用ですか?」
「えっ う~んとね‥‥」
そうだ、何で僕なんかに話し掛けたんだろう?
「‥‥あなたが中庭にいるのが見えたから‥かな?」
‥‥疑問系ですか
「‥‥そうですか」
「あなた‥此処の人?ごめんなさい私、あなたの事見た事ないから‥」
「ええ‥そうです いつもは部屋から出ないから見かけないですよ」
たまたま出たらあなたに会えましたけど‥‥
「私、此処に花束届けに来てるの 持ってこれない人の代わりだけどね‥」
「あっ‥そういう話聞いた事があります」
というより見てましたから‥‥
「そうなんだ!!私これ家の手伝いなんだけど、嬉しいな」
「へぇ‥偉いね 家の手伝いしてるんだ」
「うん!!とってもやりがいがあるんだ!!花束渡すと笑顔になってくれるしさ、見てるこっちも嬉しくなるんだ!!」
本当に嬉しそうだな‥ こんな人の笑顔久々に見たな‥
「そろそろ部屋に帰るよ‥もう暗くなってくるしね」
「えっ!?もうそんな時間?早く帰らなきゃ」
「うん 早く帰らないと親とか心配するよ‥」
「うん‥‥ねぇまた明日会わない此処で」
えっ‥‥
「私、大体3時頃に来るからまた此処でお話しよう」
「あっ‥うん いいよ‥」
「本当!?じゃまた明日会おうね」
「うん またね‥」
‥‥今日はよく喋ったな
あんま喋ったりしないから喉痛いな‥
でも‥‥楽しかった‥
僕の日常
ただ過ぎる時間
人形のような僕
この変化が、
変わるか変わらないかは‥
まだ分からない‥
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